日本学術振興会 FICT10 ワークショップ

コードを書かないコーディング ―10年後のICT開発手法の確立に向けて―

FICT10委員 (株)SUSUBOX 相部範之, 東京大学 鈴木誠

 「脳型コンピュータとは、プログラムを自動的に形成し、さらに、どんなプログラムを形成するかというプログラムの目的と価値をコンピュータ自身が設定・判断するコンピュータである。」(松本元, 愛は脳を活性化する, 岩波書店より)

もし10年後に脳型コンピュータが出来ていれば、我々はもはやコンピュータ・プログラムのコーディングを行う必要は無いかもしれません。しかし、そこまで行かなくても、10年後のコーディングの効率は、今と比べて格段に向上しているはずです。コーディングの効率を向上させる要素としては、プログラミング言語の抽象度の向上、開発環境のユーザインターフェースの改善、ライブラリの拡充などが挙げられます。また、Water Fall Model、Agile Software Developmentに代表されるように、開発全体の流れに関しても様々な手法が研究されています。そして、今後さらにその活用の重要度が高まっていくと考えられるのが、オープン・ソース型の開発手法です。 WS010

本ワークショップでは、これらの開発手法が組み合わさった最近の例として、Arduinoを取り上げます。Arduinoの使用言語は既存のC/C++言語ベースですが、開発環境が非常に簡潔で、誰でも簡単に始められることが特長です。さらに、オープン・ソースのコミュニティが広がっており、様々なサンプルコード、応用例が競ってblogメディアを中心に掲載されています。良いものはやがて、本家のライブラリに取り込まれ、拡充されます。これはオープン・ソースのバザール型開発の代表例であり、ライブラリの開発という観点で見れば、blogによるアウトプットは、正にAgile型開発と言えるでしょう。

ワークショップでは、まずこのArduinoのコーディングを通じて、従来の開発手法との差異について考えます。具体的には、こちらで何種類かの入出力インターフェースと各インターフェース用のArduinoのサンプルコードを紹介します。参加者には2種類以上の入出力インターフェースを使用して、約1ヶ月間で1つのアプリケーションを実装して貰います(Arduino Unoおよび各種シールドなどを提供致します)。また並行して、同じアプリケーションをArduino以外の方法で実装した場合について検討して貰い、1ヶ月後に比較結果を報告して頂きます。従って参加者は、Arduino以外でのコーディングも可能である必要があります。さらに、これらを基に、今後の開発手法の在り方について考えたいと思います。なお、各自で作成したアプリケーションはGPLにて公開させて頂く予定です。

  • ワークショップ: 2014年8月9日(土) 14:00〜17:00 会場: FPGA-CAFE
  • 報告会: 2014年9月6日(土) 時間、会場は調整中(都内の予定)
  • 定員:5名(先着)締め切りました。
  • 参加資格:Arduino以外のマイコンによるコーディング経験を持ち、上記期間中にArduinoと並行してコーディングが可能なこと。両日参加し、報告会にて報告(各自15分程度を予定)を行い、報告書(A4 2〜5ページ程度)を提出すること。作成したアプリケーションをGPLにて公開することに同意できること。
  • 備考: 説明会の際にArduino Uno 1台および、周辺部品を提供致します。報告いただいた皆様には、報告会の後日、謝金2万円をお振込致します。
  • 持ち物:ノートパソコン(Windows, Mac, Linuxの何れかでUSBポートが1ポート使用可能なこと。)
  • 報告書サンプル
  • 参考1
  • 参考2
<過去に開催したワークショップ>

<戻る>
(C)2014 SUSUBOX Co., Ltd. All Rights Reserved. 8017